
マーケティングと脳科学を結びつける禁断の書。
脳の働きを知ることができれば、ターゲットの脳の働きを操ることができれば…
マーケティングを脳科学的な側面から解明しており、それを非常に分かりやすく解説してくれる本です。
本記事では、本書を読んで学んだことを紹介します。
知的好奇心 | |
---|---|
使える知識 | |
読みやすさ | |
総合評価 |
Contents
人を『その気』にさせるにはどうしたらいいのか?
本記事はネタバレを含みます。
はじめに
消費社会の深層に潜む『その気』にさせる仕掛けと、脳が『その気』になってしまう現象とを、つじつまの合う理論で結びつけ、より精度をよく検証する必要があるのではないでしょうかー。
ブラックマーケティングより
人がその気になる仕組みを脳科学の観点から解明し、それをマーケティングに応用するという考え方…
そんなことが本当に可能なら??
…とっても恐ろしい、というより、しらないと損ですよね!
期待させるテクニック:ギャンブルにハマる理由は?
- ギャンブルは『出るか出ないかわからない』からドキドキする
- 男も女もツンデレが好き
- たまに『幸せ』を感じるからこそハマる
いつも期待する結果にならないからこそ、人はギャンブルにのめり込んでしまいます。
いつも期待する結果を生むのではなく、『期待させる』ということが大切です。
プロスペクト理論
- 特をしたい<<損をしたくない
- 人間は得をしたいという気持ちの約2倍『損をしたくない』という気持ちが強い。
プロスペクト理論を応用すると…
『こうすると得ですよ』ではなく、『こうしなかったら損ですよ』の方が効果があることがわかります。
サンクコスト
- ここでやめたらもったいないという心理
- 一度課金したらやめられない
人の脳は、サンクコストという費用を勝手に計算してしまいます。
サンクコストというのは、『いままで払ってきた費用』のことです。
ポイントカードを『あと数ポイント』のところまで貯めたら…最後まで貯めたくなりますよね。
一度事業に投資したら…その事業に見切りをつけて投資をやめることは容易ではありません。
たとえそれが経済的に合理的でなかったとしても、人は『ここまでやったら続けないともったいない』というサンクコストからは逃れられません。
セルフ・エフィカシー
- 自らその気にさせることが大切
- 北風と太陽
無理やりそのサービスを利用させるのではなく、『自らそのサービスを選んだ』という体験をさせることが大切。
旅人の上着を脱がせたければ、風で吹き飛ばすよりも、『自分で脱がせる』方が効果的。
ブラックマーケティングには使える知識が満載!
ブラックマーケティングにはすぐに使える知識が満載です!
読みやすく知的好奇心も刺激され、とても楽しんで読めた一冊でした。
マーケティングに関わる人だけではなく、すべての人に勧めたい本です。
脳科学を使って人の心が操れるなら??
今すぐ読まないと損ですよね!