
こんにちはHitouch(@hitouch_life)です。
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FIRE(経済的自由を手に入れてアーリーリタイア)という生き方を目標に、フリーランスとして自由な働き方を実践しています。
残価設定型自動車ローンって聞いたことがありますか?
残クレなんて呼ばれたりしていますね。
「お得に車に乗れるよ」と、ディーラーさんが勧めてくれたりします。
でもちょっとまってください…残クレって本当にお得なんでしょうか。
- 残クレとはどんな制度なのか?
- 残クレは本当にお得なのか?
- お得に車に乗るための『裏技』
Contents
残価設定型自動車ローン(残価設定型プラン)って何?
車両本体価格の一部をあらかじめ残価(=3年後や5年後の予想下取り価格)として据え置き、残りの金額を分割でお支払いいただくプランとなります。
通常のクレジットよりも月々の支払い金額が抑えられます。
月々の支払い額を抑えつつ、次のクルマへ乗り換えられるので「一定期間で新しいクルマに乗り換えたい方」、「ライフステージに合わせてクルマのサイズアップ・ダウンを考えている方」、「月々の支払い金額を抑えながらワンランク上のクルマに乗りたい方」に向いているプランです。
TOYOTA公式ウェブサイト
残価設定型自動車ローンでは、「あらかじめ設定された下取りの価格分を保留しておく」事ができるため、通常の「ローン」よりも、月々の支払いを安くすることが出来ます。
分かりやすくするために、具体的な例をあげて考えてみましょう。
300万円の車を買う場合
例えば、300万円の車を買うとします。
「一括もしくは通常ローン」と、「残価設定型ローン」でどのように違うか確認してみます。
参考≫参考にさせて頂いたサイト様「keisan.casio.jp」
一括購入もしくは通常ローン

300万円のものは、もちろん300万円です。
頭金50万円でローンを組む場合は、「初期費用50万円」+「250万円+金利」分を合計で支払う事になります。
36ヶ月払いのローンの場合、毎月の支払額は「(250万円+金利)÷36」円になります。
もう少し具体的に考えてみましょう。
金利2%の場合の月々支払額は?
- 頭金50万
- 36回払い(ボーナスなし)
- 金利2%
→月々支払額は71,606円
*)金利は適当です。外車ディーラーならこのくらい?
「300万円の車を頭金50万の3年ローン」で買う場合、月々の支払額はおおよそ71,606円です。
月々7万円って結構苦しいですよね…。
ちなみにですが、総支払額(頭金除く)は「2,577,816円」です。
300万円の車を、頭金50万円の3年ローンで買うと、月々7万円程度必要になる。
残価設定型ローン

次に残価設定型ローンです。
仮に、「3年後の残価を100万円」と設定すると、総支払額は200万円になります。
300万円の車が「とりあえず」200万円で買える、ということです。
頭金50万円の場合は「初期費用50万円」+「150万円+金利」を「とりあえず」支払う事になります。
注意)詳細は後述しますが、金利はきっちり250万円分付きます。
金利2%の場合の支払額は?
- 頭金50万
- 3年後残価100万円
- 36回払い(ボーナスなし)
- 金利2%
→月々支払額「45,868円」です。
通常ローンよりも月々支払額が大幅に減りました。
同じ車を買っているのに、月々の支払額にこれだけの差がでます。
いかがですか?
車の購入が現実的になりますよね。
ちなみに総支払額(頭金+残価除く)は「1,605,380円」です。
・・・しかし忘れてはいけないことがあります。
3年後には「100万払う」か「車を手放す」必要があります。
残価設定型プラン終了後はどうなるのか?
1,「同じ販売店で新しいクルマに乗り換える」か
2,「クルマをご返却」していただければ、そのクルマの支払いはそれ以上発生しません。
また、このクルマに乗り続けたい場合
3、「残価分を一括精算もしくは再クレジットで支払いいただき、お買い上げ」いただくこともできます。
TOYOTA公式ウェブサイト
1)を選んだ場合、今までと同じように「ローン」が続きます。そのかわり新しいクルマ(同じメーカーの車)に乗り換えることができます。
2)を選んだ場合、きれいさっぱり何も残りません。
3)を選んだ場合、車が手に入ります。そのかわり支払総額(頭金除く)は「2,605,380円」です。最初から通常ローンを組んでおけば「2,577,816円」ですみます。こんなに虚しい事はありません。
今回のシミュレーションでは、金利は同じ「2%」でしたが、残価設定ローンの方が「金利が高い場合」はもっと悲惨な結果になります。
以上を考慮すると、残クレのメリット・デメリットがみえてきます。
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残価設定型ローンの「メリット」「デメリット」

残価設定型ローンのメリット
- 月々の支払いが少なくなる
- 買取価格が決まっている
- 数年ごとに新しい車に乗れる
- 車に乗る期間が決まっている人にはもってこい
メリット①:月々の支払いが少なくなる
上記シミュレーショのひと月あたりの支払差額は
「71,606円」−「45,868円」
=25,738円/月です。
同じ車に乗っているのに、月々25000円程支払いが少なくてすみます。
メリット②:買取価格が決まっている
車種によって「値落ちの度合い」は違いますが、基本的に買った直後に車の価値は激減します。
特に輸入車は、「買ったら半値」と言われるように、いくら大切に乗ったとしても、思った程の買取価格にならないことが多いです。
一方で「残価設定」してあれば、買取価格が決まっています。
これは大きなメリットです。
メリット③:数年ごとに新しい車に乗れる
「常に新しい型の車に乗りたい」なんて人には、残クレはもってこいの支払い方法です。
先程の「買取価格が決まっている」という事に付随しますが、「一括で購入しておいて、下取りに出して買い換える」よりも、一般的にお得な事が多いです。
買取価格がかなりいい値段で設定されているので、月々の支払いを据え置きながら新しい車に乗り換えることも可能になるかもしれません。
メリット④:車に乗る期間が決まっている人にはGood!
地方に単身赴任した、地方の大学に行く、などなど、一定の期間だけ車が必要という場合には非常に有効な手段になります。
「返却」してしまえばそれで終わりですし、何より「月々の支払いを少なく」したり、「いいグレードの車」に乗ることができます。
残価設定型ローンのデメリット
- 走行距離や傷の制限がある
- 買い取る場合の支払総額が多い
- 他メーカーの車に乗りたい場合は「返却」しかない
デメリット①:走行距離や傷の制限がある
「残価設定ローン」にはいくつかの条件があります。
一般的に「年間走行距離〇〇Kmまで」という制限がありますので、確認したほうが良いでしょう。
また、事故に合わない保証はありません。
大きな事故等で修理をしたり、傷や汚れがあったりすると、設定した「残価」では返却できない可能性があります。
車を「いじったり」したい人も注意したほうが良いです。
改造してしまうと返却できない可能性があります。
デメリット②:買い取る場合の支払総額が多い
このデメリットには「金利」が影響しています。
残価設定型ローンでは「残価にも金利が発生しています」。
実際の支払い分だけではなく、残価分を加えた、「総支払額」に金利がかかりますので、場合によっては結構な金利になる可能性があります。
つまり・・・
どうせ買い取るなら最初から買ったほうがお得です。
「3年乗ってみて、良さそうなら買い取っていただければ良いですよ〜」という営業さんの言葉の裏には、「お試しいただく分、多少割高ですけどね・・・」が隠れています。
デメリット③:他メーカーの車に乗りたい場合は「返却」しかない
残クレで車を購入した場合、「同じ販売店で新しいクルマに乗り換える」必要があります。
出世祝に「ベンツ」に乗り換えようと思った場合、「返却」するしかありあません。
そうなると「ベンツ」で下取りをしてもらうことができませんので、ゼロから車を買うことになります。
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「残価設定型ローン」はお得なのか?

結局「残価設定型ローン」はお得なのでしょうか。
当たり前のことですが、結論は「人によって違う」です。
車はただの移動手段、壊れるまで乗るという人
車なんてただの移動手段。基本的には毎回乗り潰す。
このような考えの人であれば、月々の支払いが多少高くなっても、「一括」もしくは「通常ローン」の方が総支払額は安くなります。*)金利によります
今支払うお金が無いというのであれば、「車のグレード」を下げて、買える車を買うほうが「お得」です。
車が好き!新しい車に乗っていたい!という人
一方で、「車が好き」「どんどん新しい車に乗りたい」という事であれば、「残価設定ローン」の方が「お得」な可能性があります。
このように、残価設定型ローンがお得かどうかはケースバイケースです。
金利によっては、通常ローンよりも「圧倒的に」メリットがある場合も考えられます。
うまく利用できれば人生が豊かになるでしょう。
しっかりと考えて決めるのが良いと思います。
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【裏技】お得に車を買い換える技
「残価設定型ローン」ではありませんが、「お得に」車を買い換える裏技はいくつかあります。
下取りには「買取専門店」を利用する
「買取専門店」で見積もりを取得するというテクニックです。
一般的にディーラー(TOYOTAやHONDAなど)での下取り価格は、「買取専門店」より低い傾向にあります。
すこしでも買取価格を上げるためには、「買取専門店」で見積もりを取得して、それを持って「ディーラー」に持って行くことです。
そうすれば「ディーラー」は、「買取専門店」に近い買取価格を提案してくれるかもしれません。
めんどくさいですが、買取専門店での見積もりをやっておくと良いと思います。
残価設定型自動車ローンはお得なのか?

車をお得に買うというのは非常に難しいです。
そもそもお得ではないからです。
しかし、自分の好きな車というのは人生を豊かにします。
お気に入りの車でドライブ。
この経験は「損得抜き」で幸せな事なのではないでしょうか。
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