
こんにちはHitouchの「T」です。
いきなりですが・・・未来は分かりません。
Anything can happen
何事も起こり得る
Mark Douglas
投資をする際には「何事も起こり得る」という事を肝に銘じなければいけない、と僕は思っています。
これだ!と思う株を買っても・・・
絶妙のタイミングでエントリーできたとしても・・・
その後どうなるかなんて分からないのです。
これはまさに・・・シュレディンガーの猫
シュレディンガーの猫とは??
量子力学の基本である「コペンハーゲン解釈」への批判。
理論物理学者エルヴィン・シュレディンガーによって提唱された。
ピクシブ百科事典
これだけではなんのこっちゃ分かりません。
猫と毒ガス発生装置を一つの箱に入れる「実験」
もちろん実際にこんな残酷な事をやったわけではありません。
あくまでも「思考実験」です。
箱の中に3つのモノを入れます
1・猫
2・毒ガス発生装置
3・50%の確率で毒ガス発生装置を起動させるスイッチ
そして蓋を閉じます・・・
さぁ猫はどうなっているでしょうか?
という思考実験です。
ってことで・・・「シュレディンガーの猫」が意味するところは?
箱を開けてみなきゃわからない
この使い方は「誤用」なのですが、解釈としては分かりやすく、実際の会話でも使いやすいです。
「シュレディンガーの猫」を「箱を開けててみない事には分からない」というたとえ話として使います。
会話の中での使い方をお示しします。
こんな感じで使ってみましょう。
<こじらせ女子との会話編>
はぁ・・・なんかなー・・・あーあ・・・でもなぁ・・・
どうしたの?
最近彼と遊んでも退屈なんだよね。
そうなんだー
来月結婚式なのに・・・私たちどうなると思う?このまま結婚していいのかな?彼は落ち着いてるし、結婚相手にはいいと思うんだけど。でもやっぱり刺激がなくて・・・結婚していいのか迷ってる。ぶっちゃけどう思う?
それは・・・シュレディンガーの猫だね。
これはかなり高度な使い方です。
明らかに「どうしたんですか?」待ちの状態の女子に、「どうしたの?」と聞かなければならない状況を想像して下さい。
おそらく「答えのない質問」が飛んできます。
この会話は、退屈な彼氏にうんざりしている相談と見せかけて、「私、来月結婚式なのよ」の報告です。
こんなこじらせ女子には「かましてやりましょう」。
「それは・・・シュレディンガーの猫だね・・・」
「えっ?」って怯みますので、そこが会話を終わらせるチャンスです。
では・・・
次に「シュレディンガーの猫」のもう一つの解釈をみていきましょう。
こちらがこの実験の正しい解釈です。
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白黒つけられないこともあるよね
事の発端は「ミクロの世界では重なり合った状態が存在しえる」という発見でした。
ミクロの世界で「重なり合った状態」があるなら、マクロの世界でもあり得るはずだ、という議論です。
「重なり合った状態」というのは「A」でもあり「B」という状態です。
「生きている」でもあり「死んでいる」でもある。
先ほどの箱の中の猫はどうでしょう?
「生きている」かもしれないし「死んでいる」かもしれません。
しかし!!!
「生きている」でもあり「死んでいる」でもある、訳ではありません。
そんな「ウォーキングデッド」的な状態ではありませんよね。
だからといって!蓋を開けずして「生きている」か「死んでいる」かを確認することはできません。
でもでも!だからといって!「ゾンビ」になっているという事でもありません。
哲学的ですが、このジレンマがシュレディンガーの猫です。
せっかくなので実用的な使い方を考えてみます。
<モテる男の葛藤編>
Aちゃん:今週末空いてる?ご飯行こうよー
うーん、まだわかんないな・・・
Aちゃん:わかんないってなにー?決まったら教えてー!
わかったよ
Bちゃん:今週末時間ある?相談したい事があるんだけど・・・
ちょっとまだわかんないな・・・
Bちゃん:久しぶりに話きいてほしいなー。連絡まってるね!
了解!
おぉ神よ・・・無慈悲なあなたはなんで僕をこんなに魅力的な男に仕上げたのだろう・・・僕には決める事などできやしない・・・僕はこの世に一人であり唯一無二の存在なのだ・・・今僕は・・・まさに・・・シュレディンガーの猫だ。
このモテ男が今週末、Aちゃんのモノでもあり、同時にBちゃんのモノでもある事などありえません。
体は一つしかありません。
しかし彼は決められません。
この矛盾や葛藤はまさにシュレディンガーの「猫」です。
でも・・・
AちゃんのあとにBちゃん。
BちゃんのあとにAちゃん。
これなら「ワンチャン」あるでしょう。
そう・・・
「ワンチャン」あります。
つまり・・・
これはもう・・・
シュレディンガーの「犬」です。

あとがき
投資は「シュレディンガーの猫」です。
市場平均を超えるリターンを出せるかどうかは「箱を開けるまで分かりません」。
しかも!困ったことに・・・
「そっと箱に戻して、蓋を閉めておいておく」と今度は違った答えが返ってきます。
僕のポートフォリオは市場平均に「勝っていて」それでいて「負けている」。
開けようと思えば、いつでも箱は開けられます。
でも開けられない。
これが長期投資の面白さです。

Sincerely,
Hitouch「T」
▼「最強の投資法」の儚さを記事にしてあります

▼シュレディンガーの猫の解説はビッグバンセオリーで!!
