
こんにちはHitouch(@hitouch_life)です。
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FIRE(経済的自由を手に入れてアーリーリタイア)という生き方を目標に、フリーランスとして自由な働き方を実践しています。
イェール大学の人気講義とされる、シェリー・ケ−ガン博士の『DEATH「死」とは何か』を読みました。
生物が必ず向き合わねばならない「死」というものに対して、僕たちはあまりにも無知ではないでしょうか。
僕は本書を読むことで、『死を自分のこととして考えてみる』非常にいいきっかけとなりました。
誰しもが知っていて、誰しもが知らない…
死というものを改めて考えてみてはいかがでしょうか?
死を考えることは、今ある生を見つめることです。
簡単に本書の内容をご紹介しながら、個人的な考えを記していきます。
本書は電子書籍ではなく、ぜひ紙で読んでみて下さい。
“死の重み”を感じながら…
Spoiler Alert)本記事にはネタバレを含みます
知的好奇心 | |
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読みやすさ | |
新規性 | |
総合評価 |
Contents
DEATH「死」とは何かを読んだ個人的な感想
人は、必ず死ぬ。
だからこそ、どう生きるべきか
本書の表紙に金色で記されたこの言葉が、文字通り“光って”見えました。
目的もなく本屋をブラブラしていた時に目についたこの言葉。
自己啓発本にありがちな『薄っぺらい』セリフであるにも関わらず、なぜだか僕の興味を強く惹きつけました。
近寄って手にとってみると…なんとまぁ分厚いこと!!
ものすごい重厚感です。
しかもこの重量で『日本縮約版』というのだから、本当に驚きです。
完全版翻訳版は、まさに“辞書”です。
引き寄せられるように本書を手に取り、一目散に家に帰って、貪るように読みました。
…圧巻です。
人に残された“わずかな時間”をどう生きる?
どのような生き方をするべきか?
“誰もがやがて死ぬ”ことがわかっている以上、この問いについては慎重に考えなければなりません。
どんな目的を設定するか、
どのようにその目的の達成を目指すか、
念には念を入れて決めることです。
もし、死が本当に“一巻の終わり”ならば、私たちは目を大きく見開いて、その事実に直面すべきでしょう。
・・・自分が何者で、
めいめいが与えられた“わずかな時間”を
どう使っているかを意識しながら。
イェール大学教授 シェリー・ケ−ガン
本書の1ページ目に記載されている、ケーガン博士の言葉を引用させていただきました。
人間はいつか必ず死ぬ。これは誰でも知っています。
しかし、ほんとうの意味で“知っている”人はいません。
だって…誰も経験したことがないのだから。
ありふれていて、それでいて不安で、どこか開放的で、掴むことができない、イメージすることも、考えることさえできない…
それが死ではないでしょうか。
だからみんな“見て見ぬふり”をして、毎日を過ごします。
自分が不老不死だと思っている人はほとんどいないでしょう。
しかし、『自分はいつか死ぬ』と、本当に思っている人も、ほとんどいないのではないでしょうか。
それが死です。
死を考えることで生を考える
ありふれた死という存在に改めて向き合うことで、今生きているということを自覚することができます。
そして、生きている今の自分は何をするべきかを、もう一度考えることができます。
死を考えるということは、生を考えることです。
本書に記された『死の考察』を読み、今一度自分の『生』を見つめ直してみませんか?
余命宣告を受けた学生が選んだ道は?

本書の内容で僕が心を打たれたのは、『余命宣告を受けたある学生が、命をかけてこの講義を受け、生涯をかけて学位を取得しようとした』というエピソードです。
自分の残りの命が分かったら何をしますか?
真っ先に思いつくのは、欲望のままに生きるということです。
残された命なら楽しもう!そして欲望のままの暮らしをしよう!これが“普通”だと思います。
…でもこの学生は違った。
自分の死に直面したことで、『死について学ぶ』道を選んだ。
その先にあるのが『死』であるにも関わらず、学位を取得しても先に待つのは『死』であるにも関わらず、『死について学ぶ』道を選んだ。
これが人間ですよ。
命の炎を燃やすとは、まさにこういうことなんじゃないかと思いました。
この学生が何を思ったのかは、知る由もありません。
自分が“本当に”死に直面した時、僕がどういう行動をするのかは、自分でも分かりません。
でも…
生きている今、自分が何をしたいのかは分かるはずです。
余命宣告されていなくても…あなたには余命があります
余命宣告などされていなくても、今の僕には(あなたにも)余命があります。
その“残された命”を、どう生きればいいのでしょうか。
その“残された命”を、どう活用すればいいのでしょうか。
忙しい日々のなかで…
一歩立ち止まって、本書を読んでみてはいかがでしょうか?
死に向き合い、死について学び、生について考える。
ぜひ多くの人に読んでいただきたい本だと…僕は感じました。
Shelly Kagan(シェリー・ケ−ガン)
- イェール大学教授
- 道徳哲学
- 規範倫理学の専門家
- 本書は世界各国で翻訳され、25万部を超えるベストセラー