
新型コロナウイルス感染症(covid-19)のパンデミックによって、世界は混乱の渦に巻き込まれています。
未だ感染制御の目途が立たない欧州、連日新たな感染者が報告される米国、オリンピックが間近に迫った日本…
ウイルス発生の契機となったであろう中国では、徐々にですが感染をコントロールすることに成功しており、感染者数が減少してきています。
とはいえ、全く余談を許さない状況であることには変わりなく、個人の身勝手な行動によって社会全体が機能不全に陥ってしまうような不安定な状態です。
先行き不透明な中で、多くの中所企業が悲鳴を上げています。
政府から支援の手を差し伸べられたところで、状況が好転するわけでもありません。
これは日本に限ったことではなく、イタリアにおいては医療サービスまでもが崩壊の危機に瀕しています。
もはや、経済がどうのこうの言っている場合ではなく、生きるか死ぬかの状況になってきているということです。
すなわち、ウイルスの侵攻は経済を崩壊するのみ留まらず、人類の文化そのものを破壊するほどの脅威になり得る可能性があるということです。
…なんて暗いニュースが飛び交っていますが、空想はいくらでもできます。
- 未知のウイルスによって人類が滅ぼされる
- 太陽フレアによってシステムが制御できず核戦争が始まる
- 太古の神の怒りによって海が割れ地が割ける
- 戦闘民族の一人が宇宙船で地球に襲来して地球そのものが破壊される
- などなど
未来をあれこれ考えるということは、このような空想となんら変わりません。
もちろん、エビデンスベースで確率論的に推測したり、未来はおおよそこうなるだろうという仮説を立てて、プロスペクティブに検証していくことは大切です。
しかし、現在の不安定な状況で、そもそも不確実な未来を予想することなどばかげているとは思いませんか?
ファクト(事実)と意見を区別して、それを知識としてインプットし、『自分はどうするのか』を考えることが大切です。
現在のファクト(3月16日9時現在)は
- 確認済み感染者数:162,687(日本:773)
- 死亡者数:6,065(日本:22)
- 寛解者数:75,620(日本:118)
≫https://gisanddata.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/bda7594740fd40299423467b48e9ecf6
新型コロナウイルスのファクトがこちら≫薬学博士が新型コロナについてガチで調べるとこうなる【COVID-19】
世界全体での死亡率は4%前後ですが、日本における死亡率は2%ほどです。
死亡率はもとより、COVID‐19の恐れるべきはその拡大のスピードです。
つい先日まで、『対岸の火事』だと思っていたであろう国々で、あっという間にパンデミックを起こす感染力の強さを恐れるべきでしょう。
また、比較的暖かな地方でも感染が拡大している点も見逃せません。
このファクトは、季節性インフルエンザのように、春が来れば自然と終息するタイプのウイルスではない可能性が高いことを示唆しています。
が・・・
今この瞬間も、世界中の様々な研究機関がエビデンスベースの解析を進めていますが、それでもはっきりとした答えは分かっていません。
こんなカオスティックな世界の中で分かっていることはひとつ…
普通じゃない世界でも普通の生活を続けなければいけないということです。
いくら感染が拡大しても、おそらく明日もお腹は減るでしょう。
いくら死亡者数が増えれても、おそらく来週も光熱費は払わなければいけません。
いくら世界が普通じゃなくても、僕たちは普通の生活を続けるしかないのです。
投資戦略も同様だと思います。
2020年当初に決めた投資戦略を貫き、淡々と積立を続けるしか方法はありません。
僕の投資戦略はこちらです≫投資戦略2020退屈な投資と刺激的な事業
なにもするな そこにいろ
インデックス投資は勝者のゲームの中で、著者のジョン・C・ボーグルさんは『なにもするな、そこにいろ』という格言を残しています。
今できることは、まさに『なにもするなそこにいろ』です。
あわててマスクを買いあさり、あわてて消毒用エタノールを買いあさり、あわてて株を買いあさる…
不確実な世界で僕たちができる投資戦略はたったひとつ。
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