
人間の本質を皮肉全開でぶった切る!
何度も何度も、その言葉の意味を頭の中で考えてしまう。
そんな、ラ・ロシュフコーの名言や格言を集めたものが、『ラ・ロシュフコーの箴言集』です。
ラ・ロシュフコーは驚くほど人間の本質を捉えていますが、彼の言葉はいささか過剰…
思わず笑ってしまうほどの皮肉が満載です。
特に僕がお気に入りの名言や格言をご紹介していきます。
ネタバレ注意です
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Contents
ラ・ロシュフコーの箴言集より名言・格言!
お気に入りの名言を少しだけご紹介します。
今回ご紹介するような名言が、なんと、500以上(笑)書かれているのが本書です!
気になった方は、ぜひ本書をお読みください。
慎ましさや謙虚さとは?
慎ましさとは、妬みや軽蔑の的になることへの恐れである。
栄達を極めた人々の慎ましさは、その栄達をものともしないほど偉い人間に自分を見せようとする欲望なのである。
たとえ謙虚であったとしても、その慎ましさでさえ、『私はこんなに慎ましいんですよ』というアピールにすぎないという…
エンジン全開ですね(笑)
熱中することへの警鐘
小さなことに熱中しすぎる人は概して大きなことができなくなるものだ。
情熱をもて!やりたいことをやれ!妥協するな!
そんな“意識の高い”ことばっかり言っている人は、案外小さいことしかできないものです。
所詮は偶然の賜物である
人は自分の偉大な功績を鼻にかけるが、その功績は偉大な志の賜物ではなく、偶然の結果であることが多い。
志・努力・才能…もちろん大切ですが、偶然や運の力にはかないません。
成功を収める一握りの人々は、すべからく努力しています。
しかし、結果を残せなかった多くの人たちもまた、努力しています。
年寄りの言葉だからといって…
年寄りは、悪い手本を示すことができなくなった腹いせに、良い教訓をたれたがる。
自分の“悪行”をなかったことにして、いい教訓を垂れる。
まぁそれもいいじゃないですか。
それこそが年寄りの楽しみです。
流行や変化に関して
若者は血気に逸って好みを変え、老人は惰性で好みを墨守する。
変化を受け入れられない老人を見ると残念に思います。
が、流行の飼い犬のようになっている若者もまた…残念です。
趣味に関して
心中得意になることが全くなければ、人にはほとんどなんの楽しみもなくなるだろう。
週4時間だけ働くという本の著者であるティム・フェリスは、『幸せの反対は退屈』であると定義しています。
僕自身も非常に共感できる言葉です。
人は結局自分の話をしたがる
こちらの言うことに対する上の空な気持ちと、自分の言いたいことに話を早く戻したがっている焦燥が、ありありと見てとれるのである。
人には『自分の話をして満足したい』という欲望があります。
「話を聞くよ!」なんて言って、“話を聞かずに”アドバイスしまくる、場合によっては「私なんてさ−」と自分の話にすり替える…
そんな人って、いますよね?
人を褒めるという自尊心
われわれが他人の美点を褒めそやすのは、その人の偉さに対する敬意よりも、むしろ自分自身の見識に対する得意からである。
自分にはあなたを褒めるだけの器量がある
褒めるという好意(行為)には、自分自身への自惚れが潜んでいますよ…
ご注意下さい!
ラ・ロシュフコーの名言がもっと読みたいあなた!
皮肉たっぷり!
人間の真の姿を捉える『ラ・ロシュフコーの箴言集』。
本書の中には、500を超える名言や格言が詰め込まれています。
非常にボリューム満載ですので、ゆっくりと時間をかけて、ひとつひとつの言葉を味わって見て下さい。
世界の見え方が180度変わる?かもしれません。