
堀江貴文さんと落合陽一さんの『10年後の仕事図鑑』という本が話題になりました。
これからの時代に『消えてなくなる仕事』と『新たに生まれる仕事』を明確に記した書籍として、ミレニアル世代を中心に多くの人々に読まれています。
ディープラーニングやフィンテック、自動運転や5Gなど、テクノロジーの進化した世界には、『今までの常識』や『今までのやり方』は通用しません。
『働かなくてもいい時代』の到来がすぐそこまで来ているのです。
とはいえ、既存の仕事観をドラスティックに変化させるには、それ相応の『力(エネルギー)』が必要です。
テクノロジーの力によって、時代が無理やり前に進むと予想していた人が大半なわけですが…
蓋を開けてみると、時代を前に進めるための力の源は…
『新型ウイルス』という化け物でした。
Contents
新型コロナウイルス感染症という不可抗力
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の脅威は世界中に広がり、今や世界では『Stay home(家にいろ)』が常識です。
国をまたいでの移動をしようものなら…ソーシャルメディアを中心に“袋叩きの刑”に処されてしまいます。
バイリンガール『ちか』の大炎上
こちらのお二人は、チャンネル登録者数150万人の大人気Youtuber『バイリンガール英会話 | Bilingirl Chika』の『ちか』さんと、その夫の『おさるさん』です。
英会話や海外での移住生活をYoutubeでシェアすることで、150万人の人に愛され、アンチの少ないYoutuberでした。
彼等は日本と海外を『行ったり来たり』する、“ノマド”的な生活スタイルをしており、これまでも海外でのノマド生活動画を何度もアップしていました。
しかし…事もあろうが、この3月(コロナ蔓延中)に『マレーシアに行ってきます』なんていう動画を出しました。
その頃はまだまだ『心配の声』の方が多く、気を付けて下さいというコメントが大半でした。
しかししかし…事もあろうが、つい先日…『コロナが思ったよりもヤバそうなので、やっぱり帰国します』なんていう動画を出してしまったものだから…大大大炎上です。
『帰ってくるな』のような、ちかさんの動画では見たことがないような、ものすごいアンチコメントが飛び交い、チャンネルは悲惨な状況です。
これはコロナウイルスによる“症状”のひとつです。
不安や不透明感からくる恐怖が世界を支配し、人々が冷静なジャッジを下すことができなくなっています。(ちかさんもアンチも私も含めて)
これが未知の感染症の力です。
新型コロナウイルスの力は時代を変える

もちろん、仕事が危機にさらされているのは『ちかさん』だけではありません。
アメリカでは過去最高レベルの失業保険申請者数で、仕事を失った人たちが街に溢れかえっています。
日本においても、体力のない中小企業から順番に、倒産の危機を迎えています。
大手メーカーが仕事の手を休めれば、その下請けは…考えるまでもありません。
その一方で、デリバリーサービスやオンライン診療などが大人気です。
『今までもテクノロジー的には可能だったけど、いろんなしがらみがあってできなかった仕事』が、このタイミングで一気にできるようになりました。
なんだかんだと理由をつけて進化しなかったオンライン診療が、今や医療の救世主となっているわけです。
オンライン診療だけではなく、多くのサラリーマンが自宅でリモートワークをしています。
『やればできた』というわけです。
もちろん、リモートワークには不都合な事も多いのでしょうが、それを鑑みても、リモートワークができるという事実は、企業にとって余りある恩恵があります。
オフィスを借りる必要がなくなれば、家賃を一気に減らすことができます。
自宅待機でも売り上げに影響がないということが証明されてしまった営業マンたちは、そもそもいらないということになります。
自分が営業マンの立場であれば『そんなことは無い』と感じるでしょうが、自分がオーナーの立場になってみたらどうでしょう?
人件費を大幅にカットできる『またとないチャンス』です。
今までも薄々気づいていたことが、コロナの圧力により、明るみに出た…ということです。
消える仕事
コロナ終息後に世界から消えている仕事はたくさんあるでしょう。
残念ながら。これはもう、どうすることもできません。
Youtubeで有名予備校の講師がタダで授業をしてくれるのであれば、中途半端な規模の予備校のニーズはなくなります。
オンライン診療で滞りなく診察ができるのであれば、医療事務のニーズは一気に減少します。
自動運転の技術が更に進歩すれば、ソーシャルディスタンスが保てるようになります。
つまり…運転士はいりません。
少しずつですが、確実に仕事は無くなります。
生まれる仕事
一方、テクノロジーの力を利用して新たなコンテンツを生み出す、クリエイターの需要が高まります。
働かなくてもいい時代(働きたくても仕事がない時代)が来れば、彼らの『時間を消費する』サービスが人気になります。
お金はないけど時間はある。
このニーズを満たすクリエイターの需要は確実に高まります。
実際に、ジャニーズや吉本など、多くの“メジャー選手”がYoutubeチャンネルを開設しており、今後益々Youtubeの認知度は向上していくでしょう。
また、テクノロジーを生み出すエンジニアも必要です。
オンライン診療やオンライン授業のシステムを構築したり、セキュリティーを強化したり、エンジニアのニーズはこれまで以上に大きくなるでしょう。
コロナウイルス終息後の世界で生き残るには?

世間がコロナコロナと言っている間にも、コツコツ次の時代の準備をしている人はたくさんいます。
人知れずコンテンツを作り、人知れずYoutubeチャンネルを成長させている人は、世界中にたくさんいます。
あなたは今何をしていますか?
政府の対応を批判し、マスクを求めて右往左往し、『ちか』の動画にクレームをつける?
その間にもどんどん差は広がっていきますよ。
どれだけ『やめて』と叫ぼうが、コロナという未知の力が勢いを緩めてくれるわけではありません。
今できることは2つです。
- 家にいること
- 次の時代の準備をすること
準備をしましょう。
潮が引いた後には…新たな時代がやってきます。