【祝ノーベル賞!本庶佑先生】がん免疫療法!薬剤経済学でオプジーボの用法用量を考える!

リンクユニット

こんにちはHitouchの「T」です。
@hitouch_life

京都大学の本庶佑先生がノーベル賞を受賞しました!!

本庶氏は免疫の働きにブレーキをかけるたんぱく質「PD-1」を発見し、このブレーキを取り除くことでがん細胞を攻撃する新しいタイプの「がん免疫療法」の開発に結びつけた功績が評価された。

毎日新聞

この華々しい結果を受けて、このブログでもたびたび取り上げています「がん免疫療法」が、一気に社会に認知されることになります。

がん免疫療法の代表薬がオプジーボという薬品です。

実はこのオプジーボが、2018年8月に大幅な用法用量の変更をした事はご存知でしょうか?

オプジーボというのは抗ガン剤です。

参考 抗がん剤を分かりやすく説明してみるの話

現在、悪性黒色腫、非小細胞肺がん、腎がん、古典的ホジキンリンパ腫、頭頸部がん、胃がん、悪性胸膜中皮腫、に適応があります。*)詳細は割愛します。

今後更なる適応拡大が予想されます。

この用法用量改定が意味することを少し考えてみたいと思います。

【この記事のおすすめ読者様】

・がん免疫療法について知りたい

・オプジーボについて知りたい

・薬剤経済学について知りたい

・医療関係者の皆様

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オプジーボ!2018年8月より用法・用量が変更

オプジーボ単剤使用の用法・用量に関しては、すでに承認取得している以下の8つの効能・効果についても、

1回3 mg/kg(体重)を 2 週間間隔で点滴静注する(点滴静注時間:1 時間以上かけて)用法・用量から、

今回の承認によって、

1回 240mgを2週間間隔で点滴静注する(点滴静注時間:30 分以上かけて)用法・用量へと変更した。

オンコロ

オプジーボ:3mg/kgから240mg固定用量へ

「3mg/kg」というのは、体重当たり「3mg」使いますよって事です。

40kgの人であれば、120mg

50kgの人であれば、150mg

60kgの人であれば、180mg

70kgの人であれば、210mg

80kgの人であれば、240mg

今回の改定で、オプジーボを使う人は全員240mgを使いましょうって事になりました。

*)一部適応を除く

どう思いますか?

240mgというのは、体重80kgの人が使っていた用量です。

今まで40kgだった人は、120mgを使っているわけです。

それが急に240mg。

倍です。

へー・・・倍ね・・・

もちろん薬価も「倍」ですよ。

オプジーボ、更なる薬価引き下げ

厚生労働省は22日、がん治療薬「オプジーボ」の薬価を約4割値下げすることを決めた。

朝日新聞デジタル

そんな簡単に薬価を倍にするわけにはいけません。

オプジーボの厚生労働省は薬価引き下げを決定しています。

引き下げは11月から行われる予定です。

一人あたりの用量を引き上げるのであれば、薬価は下げないといけませんよね。

じゃないと「費用対効果」が悪くなります。

【薬剤経済学】薬の費用対効果を知る??QOLYとは一体

やさしく学ぶ薬剤経済学

QOLYとは、生活の質(QOL)と生存年数(Life Year)をくっつけた言葉です。

このQOLYが費用対効果における、「効果」の指標となります。

「生命の価値」というのは一概に決められません。

そこで、薬剤経済学においては、QOLYという一定の評価尺度が使用されます。

「より健康に生きること」

「より長く生きること」

この2つをかけ合わせたものがQOLYです。

極端な話、死ぬ直前まで「ピンピン」してた方が「スコア」が高いです。

極端な話、寝たきりで自分では何もできないという状態であれば長く生きても「スコア」は低くなります。

*)あくまでも、薬剤経済学という分野における、QOLYという指標の話をしていることをご理解下さい。

もちろん、個人の生命の尊さはこのような指標で測ることなどできません。

参考書籍 やさしく学ぶ薬剤経済学

【費用効用分析】薬の費用対効果を知る

生命の尊さはお金に変える事はできません。

全ての人が平等に医療を受ける事のできる世界が必要です。

しかし、オプジーボのような「高額医薬品」では、ある程度の指標が必要です。

QOLYを用いて費用対効果を考えれば(費用効用分析という)、「1QOLY当たり〇〇円以内であれば、薬として申し分ないよね。」みたいな考え方ができます。

メチャメチャ効いて、誰でも使えるけど、1回1000万します。

これでは保険診療が成り立たないという事です。

オプジーボの薬価引き下げは妥当

僕個人の意見ですが、薬の「費用対効果」を考える上では、今回の薬価引き下げは妥当なのではないかと考えます。

オプジーボの適応となる、がん患者さんの平均体重がどのくらいかは知りませんが、おそらく40~50kgではないでしょうか。

となると、4割減というのは妥当です。

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オプジーボ用法用量変更ついてのまとめ

【2018年8月よりオプジーボの用法用量が変更】

・3mg/kg→240mg(固定用量)

・11月より薬価引き下げ(4割)

忘れてはいけない事があります。

それはもちろん現在治療中の患者さんの事です。

急にハンドルを切られたわけです。

2週間前まで120mgだったのが、今回から240mgになりますよ。

これで「ハイそうですか」ってなりますか?

考えてみて下さい。

免疫療法とはいえ抗がん剤ですよ?

もちろん科学的根拠はあります。

ですがやっぱり心理的には辛いものがあると思います。

治療がうまくいっている場合は「下手に用量を変更してほしくない」と思います。

治療がうまくいってない場合は「今まで用量が少なかったんじゃないか」と疑います。

これが心情でしょう。

医療はまだまだ日進月歩です。

しょうがないといえばしょうがない事ですが、なんだか少しやりきれない気持ちもあります。

Sincerely,

Hitouch「T」

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