
米国株の乱高下は凄まじく、11日のダウ平均は1460ドル超の下げを記録し、2008年の金融危機以来初めてベア相場入りをしました。
昨日、米政権の景気刺激策が発表され、一夜にして急騰した米国株ですが、喜びも束の間、瞬く間にどん底に逆戻りです。
世界的にも、WHOが新型コロナウイルス感染症(COVID−19)をパンデミックと認定したことで、『いよいよこれはヤバイんじゃないか』という雰囲気に包まれています。
しかし、COVID−19は『そもそもパンデミックの様子』を呈していましたので、別に驚くほどのことでもありませんよね。
些細なきっかけで大きく上下する相場ですので、ネガティブニュースにいち早く反応しショートできたトレーダーは大儲けです。だからこそ、WHOの出したパンデミック宣言を“好機”とみて、ものすごいボリュームをショートしたのかもしれませんね。
都市伝説や陰謀論を気にしても仕方がない
新型コロナウイルスは生物兵器ではないのか?という都市伝説を目にすることがあります。
この噂の真相は知るよしもなく…仮にそうだっとしても、一般市民の我々は感染しないように自己防衛することしかできません。
同様に、急激な暴落やフラッシュクラッシュの発生を『ヘッジファンドの陰謀』や『AIによる高速トレード』の“せい”にしても仕方がありません。
ヘッジファンドによる空売りだろうがなんだろうが、ボラティリティがものすごいことになっているという事実のみを認識すべきです。
ゼロサムゲームの往復ビンタ
短期トレードはゼロサムゲームの世界です。
誰かが勝てば誰かが負けるシビアな世界です。
そんな世界に素人が裸足で入っていけば…痛い思いをするのは当然です。
レバレッジをかけてトレードしていれば、二度と相場に返ってこれないような大怪我をすることになるでしょう。
負けを取り戻そうと熱くなってはいけない
一昨日の爆上げにつられて、多くのトレーダーが市場に飛び乗りました。
参考>>【ここが底】買い遅れた投資家が飛び乗ってくるぞ【米国株大幅反発】
おそらくですが、彼らはコロナショックによる凄まじい下げ相場に耐えられず、一度ロスカットした(された)トレーダーでしょう。
そんな彼らが、負けを取り戻すべく大きなレバレッジをかけて取引しているのだと思います。
しかし…残念ながら彼らは、きっと昨日の大暴落で再びロスカットされてしまったでしょう。無事生き残っていたとしても、大きな含み損を無視することはできません。
負けを取り戻そうと熱くなった結果、ショートすると踏み上げられ、ロングすると叩かれる…。
なにをやってもうまくいかない…
ボラティリティが大きな相場では、含み損を耐える戦略は機能せず、エントリーすればするほど資金が減っていきます。
そしてまた熱くなり…往復ビンタをくらってしまうのです。
冷静に淡々とドルコスト平均法を
我々個人投資家がすべきことは、自分の決めたルールに従って、ドルコスト平均法で広く分散されたインデックスファンドを買い続けることです。
投資は面白いので、個別株を買ってみたくなるものです。
それはそれで良いと思います!楽しいですから。
しかし、“確実にお金持ちになりたい”のであれば、冷静に淡々と相場と向き合うことです。
それこそが勝てる投資であり、『退屈な投資』です。
『楽しむ投資』はあくまでも…楽しむ投資。楽しめる程度のお金でやりましょう。
ポートフォリオ内の個別株や為替、コモディティや仮想通貨の割合をしっかりと決めて、自分のルールに従って投資を楽しみましょう。
さもなければ、レバレッジをかけたトレードで往復ビンタをくらう、なんとも惨めな“自称トレーダー”になってしまいますよ。
僕のように…
インデックス投資こそ勝者のゲームである!
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