【MRK/BMY・小野薬品】キイトルーダとオプジーボの明暗くっきり!?

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こんにちはHitouchの「T」です。
@hitouch_life

オプジーボ・キイトルーダ・テセントリクという、免疫チェックポイント阻害薬メーカーによる熾烈な生存競争が行われていましたが、肺がん領域においてはキイトルーダの一人勝ち状態です。

今後どうなるのかは分りませんが、肺がん領域でキイトルーダに勝つというのは非常に厳しそうです。

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オプジーボは肺がんでは使えない!?

ノーベル賞によって一躍有名になったオプジーボ

参考記事

【祝ノーベル賞!本庶佑先生】薬剤経済学でオプジーボの用法用量を考える!

オプジーボというのは、免疫チェック阻害剤という種類の抗がん剤です。

抗がん剤って何?という方はこちらをお読み下さい

抗がん剤を分かりやすく説明してみるの話

ノーベル賞受賞後に多くのマスコミがオプジーボを取り上げたことで、免疫チェック阻害薬は、副作用が少なく効果が強い、夢のような薬だという認識をされている方もいらっしゃるのかもしれませんが・・・

免疫チッックポイント阻害薬は夢の薬ではありません。

しかし・・・

免疫チェックポイント阻害薬は全く新しい考え方の抗がん剤で、副作用が少なく今までに得られなかったような治療効果が得られる可能性も大いにあります。

とはいえ、そのような治療効果を発揮するだめには、用法用量や治療スケジュールを遵守する必要があります。

抗がん剤治療というのは複雑で、適応があればいつでも使えるというわけではありません。

たとえば、オプジーボには肺がん(切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌)の適応がありますが、肺がんであればどんな患者さんにでも使えるという事ではありません。

オプジーボが使えるのは、切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌の2次治療以降です。

つまり、『肺がんと診断されたらすぐにオプジーボが使える』というわけではなく、まずは他の抗がん剤治療をして、その抗がん剤治療ができなくなったら(副作用や効果不足などの理由)、ようやくオプジーボが使えるということになります。

オプジーボへの期待感から、製薬メーカー【小野薬品・BMY】の株価は高騰しましたが、実際にオプジーボの適応となる症例はそんなに多くはありません。

しかも、キイトルーダというメルク【MRK】の免疫チェックポイント阻害薬が、ものすごく良い臨床データを出しています。

KEYNOTE189・KEYNOTE407

参考記事

肺がんケモコンボの承認取得!!<KEYNOTE-189試験>

KEYNOTE189とKEYNOTE407というのは、キイトルーダの臨床試験の名前です。

基本的に医薬品というのは、臨床試験という『テスト』でいい結果を残して、初めて適応承認を取得します。

キイトルーダにおいては、KEYNOTE189とKEYNOTE407という2つの試験で、肺がんの1次治療の適応承認を取得しました。

しかも、その効果たるや・・・

他の追随を許さないような“キレアジ”です。

PDL1発現の有無を問わずに使用可能

従来までの免疫チェックポイント阻害薬による治療は、PDL1と呼ばれる遺伝子検査によって使用の可否が決定されていました。

PDL1というのは、オプジーボやキイトルーダが効きやすいかどうかを測る指標のようなものです。

PDL1が高濃度に発現している症例においては、オプジーボやキイトルーダが効きやすい事が分っています。

しかし、KEYNOTE189とKEYNOTE407では、PDL1の発現の有無を問わずに、キイトルーダは非常に良い成績を残しました。

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肺がんにはキイトルーダ!ではオプジーボは??

2020年におけるがん患者数の推計(日本)によると、男性では肺がんの新患者数が約91000人、女性では約34000人になると予測されています。

また、Global Burden of Disease(GBD)studyという研究によると、気管・気管支・肺がんという呼吸器系のがんによる死亡数は、世界で120万例だと推測しています。

肺がんというのは、世界的に罹患率や死亡率が高いがんです。

特に大気汚染が深刻な地域や、喫煙率が高い地域では、罹患率が上昇します。

そんな肺がんに対するキードラッグがキイトルーダです。

非小細胞肺がんであれば、1次治療でキイトルーダが使えます。

高薬価の薬剤ですので、医療サービスに恵まれている日本だからこそ使用しやすいという事はありますが、もしも世界中でキイトルーダが使用できる日がやってきたら・・・?

MRKの株価はどうなることでしょう・・・

想像もできません。

一方のオプジーボはというと・・・

上にお示しした株価チャートが物語るとおりです。

肺がんの1次治療でキイトルーダが使用されるということは、2次治療でオプジーボが使えないことを意味します。

1次治療キイトルーダ、2次治療オプジーボというのは、2019年現在の医学ではありえません。

どちらか1剤しか使えないのです。

ということは・・・?

もうお分かりですよね。

肺がん治療において、オプジーボの使い所はないという事になります。

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オプジーボが狙うのは胃がん!?

しかしオプジーボは、胃がんで良い成績を残しています。

参考

【NivoRam Study】オプジーボが活躍する場所は胃か!?

胃がんに使用できる免疫チェックポイント阻害薬はオプジーボだけです。*)2019年1月現在

しかし、たとえオプジーボが、胃がん治療の『免疫チェックポイント阻害薬枠』を独占できたとしても、株価に与えるインパクトは大きくありません。

胃がんは症例数が少ないからです。

日本では症例数の多い胃がんも、世界規模では肺がんほどメジャーながんではありません。

肺がんの『免疫チェックポイント阻害薬枠』をキイトルーダに奪われたことで、オプジーボはかなり厳しい状況に追い込まれています。

とはいえ、治療を望む患者さんにとっては、肺がん治療のキイトルーダも、胃がん治療のオプジーボも、どちらも頼りになる薬剤であることに変わりはありません。

がん化学療法の進歩、免疫チェックポイント阻害薬の進化・・・

共に喜びを分かち合うための方法が、ヘルスケアセクターへの投資です。

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