医療・科学の話

【タバコ関連銘柄の暴落】喫煙と肺がんの関係についてガチで調べたので報告する

こんにちはHitouchの「T」です。

先日友人とお酒を飲みに行きました。

その時に・・・

「CAさん」のような制服を着た美女がこちらに近づいてくるではありませんか。

僕たちはざわつき、どきどきして、それぞれにかっこをつけ始めました。

「少しお時間よろしいですか?」

「・・・はい。もちろん!」

「プルームテック(加熱式タバコ)のお試しはいかがですか?」

 

・・・

 

いや営業かい!!!

 

でもちょっとまてよ・・・

これはチャンスだしちょっと話でも聞いてみるか。

ということでいろいろ聞いてみました。

分かった事が3つあります。

  1. 「JT」さんはこのような地道な活動で、市場調査を行ってプルームテックを売り込んでいるという事。
  2. 加熱式タバコのニコチン量に関して「具体的な数値は分かりません」との事。
  3. プルームテックは「クリーン(clean)」「クリア(clear)」「コンビニエント(convenient)」な「3C」を売りにしているという事。

一方、加熱式タバコの健康被害に関しては、具体的な回答を得られませんでした。

分かっていることは「有害物質の発生量」が「紙タバコよりも圧倒的に少ない」という事だそうです。

だから・・・どうなの?

「生体に有害である物質の発生」が少ないことは、健康被害が少ないことに直結するのでしょうか?

そもそも「タバコ」は本当に「健康被害」と関連するのでしょうか・・・??

ちょっと「真剣」に調べてみたいと思います。

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喫煙は肺がんの原因となるか?

そんな事は当たり前だと言われそうですが・・・。

どのように証明したら良いのでしょう?

「発がん性物質が含まれているから」だけでは「肺がんを発症する」事の証明にはなりません。

「タバコ」と「肺がん」の因果関係を証明するにはどうしたらいいでしょう。

やっぱり「肺がんになった」人に聞くのがいいんじゃないでしょうか?

「あなたはタバコを吸ってましたか?」って。

相関関係の罠

肺がんになった人のほとんどがタバコを吸っていたとすれば、喫煙は肺がんと「関係」があるということになります。

でも・・・だからといって因果関係は証明できません。

昭和の日本を思い浮かべてください。

ほとんどのおじさんが喫煙者です。

肺がんになった人もならなかった人も、ほとんどの人が喫煙者です。

誰に聞いても「タバコは吸ってる」わけです。

このように「相関関係」だけでは「因果関係」を証明できません。

▼相関関係についてまとめてあります。こちらの方が分かりやすいかもしれません。

【自由研究におすすめ!?−相関関係の罠編−】お金持ちと生活習慣の話 こんにちはHitouchの「T」です。 「お金持ちほど長財布を使う」 「お金持ちほどお肉を食べる」 「お金持ち...
相関関係があるだけでは、因果関係を証明したことにはならないよ!!

コントロール/比較対照

因果関係を証明するためには、「コントロール群」が欲しいところです。

コントロール群とは「比較対照」の事です。

「全員が喫煙者のおじさん」というグループで「肺がんになった人」と「肺がんになってない人」を分けても説得力がありません。

だって全員喫煙者なんだもん。

全員喫煙者の集団を調べて、

「肺がんになっていない人」の100%が喫煙者。(全員喫煙者なのだから当たり前です)

よって喫煙をすると肺がんになりません

みたいな馬鹿げた結論を言う人が現れてしまいます。

だからこそ!

比較するための別のグループを用意する必要があります。

「喫煙者のおじさん」グループの対象として、「非喫煙者のおじさん」のグループを用意する必要があります。

比較対照をかならず用意しよう!!

ランダム化

でも!ちょっとまって下さい。

ここにも罠が存在します。

「喫煙者グループ」に「仕事がめちゃめちゃ忙しいおじさん」が集まっているとしましょう。

「精神的なストレスが多いおじさん」が多く含まれているということです。

一方で「非喫煙者グループ」には「ストレスフリーなおじさん」が集まっています。

このグループを比較した結果を見たらどう思われますか?

仮に「喫煙者グループ」に「肺がん」が多く発症したとしても、

「喫煙」が原因なのか「ストレス」が原因なのかはっきり分かりませんよね?

つまり!!

比較するグループ間の、喫煙以外の要因の差をできる限り取り除くために、

対象が「喫煙者グループ」に入るか「非喫煙者グループ」に入るかは、「ランダム」に決まる必要があります。

対象の割付はランダムに行う必要がある!!

倫理の壁

でもでも!ちょっとまって下さい。

こんなことを言い出す研究者がいたらどう思いますか?

・・・

成人おめでとうございます。

世界の肺がんを減らすために、肺がんの原因を探る研究を行います。

これからあなた達を「喫煙者」と「非喫煙者」の2グループに分けようと思います。

ランダムに分けますので、名前を呼ばれるまでこのままお待ちください。

喫煙者グループになった人は最低1日1箱喫煙して下さい。

非喫煙者になった人は今後もタバコを吸ってはいけません。

それ以外は普通に生活して下さい。

ルールを守れない人には思い罰を与えます・・・

・・・

・・・

こわっ!!

「発がん物質だ」と分かっていながら、強制的に「喫煙者グループ」に割り付ける事などできません。

これが「倫理」です。

倫理の壁がある以上「発がん性物質に曝露するグループ」と「暴露しないグループ」に分けるようなランダム化研究を行うことなどできません。

研究を行うためには「倫理」を重要視しなければいけないよ!

因果関係のガイドライン

どうすればいいのでしょう。

因果関係を証明するための「ランダム化研究」が行えない以上、喫煙と肺がんの関連は証明できないのでしょうか??

・・・

そんなことはありません!

大丈夫です!!

ランダム化研究が出来なくても、なんとか因果関係を証明する方法を探るべく、

とある米国のとある機関が「ガイドライン」を定めました。

参考文献)Smoking and Health: Report of the Advisory Committee to the Surgeon General of the Public Health Service” (1964)

このガイドラインの定める「9つ」の項目をクリアすることで、

ランダム化研究でなくとも、限りなく信頼性の高い「因果関係」を証明できるというものです。

9つの項目を1つずつ確認していきます。

*)「ガイドライン」はあくまでも「指針」ですので、必ずクリアしなければならないものではありません。

時間的関係

肺がんを発症する「前」に喫煙が行われている必要があります。

当たり前の事ですが、時間的関係がはっきりしていなければいけません。

関連の強さ

リスク比やオッズ比を用いて、関連の強さを測定する必要があります。

喫煙はどれくらい肺がんのリスクとなるか?を測定します。

関連の「強さ」とは、

「超影響がある」「影響ありそう」「影響あるかも」「分かんない」みたいな強さです。

量−反応関係

喫煙量と肺がんリスクの高まりに関連があれば、それは因果関係を示す強力な武器となります。

「吸えば吸うほど肺がんリスクが上がる」という関係です。

必ずしもきれいな正の相関を示す必要はありません。

なぜなら、一定基準の曝露量を超えたら、急に発症するような場合も考えられるからです。

再現性

なんどやっても、どこでやっても同じような結果が出る必要があります。

アメリカだけではなく、ヨーロッパでも、日本でも同じ結果になれば、信頼性は上がります。

生物学的妥当性

これまでの生物学の観点からも矛盾しないよ!

っていうことも大切です。

交絡因子の検討

交絡因子というのは、「それ以外の影響」です。

「喫煙」が「肺がん」の原因ではなく、タバコと一緒に飲む「コーヒー」が影響しているのかもしれませんし、「おじさん」が「肺がん」の原因である可能性も考えられます。

そのため「それ以外の影響」を丁寧に取り除く必要があります。

暴露停止の効果

喫煙の停止もしくは喫煙量の減少が、肺がんリスクの低下に繋がるというのは、因果関係を証明する上で大切な情報となります。

他の知見との一致

喫煙と肺がんの因果関係を示唆する、他のデータが存在するというのも重要なポイントです。

関連の特異性

この項目には賛否両論あるらしいので本記事では割愛します。

まとめ

様々な障害がある中で、ランダム化した「前向き」の研究ができることは「まれ」です。

それでも因果関係を導き出すための「指針」としてこの項目が挙げられています。

もちろん「ガイドライン」ですので、全部満たすことは難しいですし、現実的ではありません。

・時間的関係
・関連の強さ
・量−反応関係
・結果の再現性
・生物学的妥当性
・他の解釈の可能性
・暴露防止の効果
・他の知見との一致
・関連の特異性

結論/Conclusion

結論を書きます。

「喫煙」は「肺がん」と関連があります。

上記を満たすための研究を探して引用するのは大変ですし、読者の皆様もそれを一つ一つ見るような事はしないでしょう。

簡単にまとめられている一文を見つけましたので、こちらを引用させていただきます。

動物にタバコのタールを塗ればがんになり、ありとあらゆる疫学研究が喫煙者とがんの間に誤差とは考えがたい関連性を示しているのならば、それはもう「危険だ」とするほうが現実的な判断ではないだろうか?

西内啓−統計学が最強の学問である−より引用

▼西内先生のこの本は「マジで」分かりやすいです。

喫煙は肺がんのリスク因子である

ランダム化研究がなくとも、これはほぼ間違いない事実です。

 

でも・・・

 

でもですよ・・・

 

だからといって喫煙者は喫煙し続けるでしょう。

ランダマイズされた研究が行われていないから、喫煙と肺がんの因果関係は証明しきれていない。

だから自分は喫煙しているのだ。

喫煙者代表

こんな事をいう喫煙者はいないでしょう。

なんで喫煙しているのか?

おそらくですが・・・

「やめられないから」

だと思います。

加熱式タバコ

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アイコスを始めとする加熱式タバコに関して、ランダム化した比較試験が行われるとは思えません。

だからといって「アイコス」に健康被害が無いとは言えません。

でも・・・

だからといって「アイコス」が売れない理由にもなりません。

あとがき

1950年台にはすでに「喫煙」と「肺がん」の因果関係は概ね結論付けられていました。

だからといって「タバコが売れなくなった」のでしょうか?

その後の「タバコ株」の株価を見れば一目瞭然です。

 

「加熱式タバコ」と「健康被害」をランダム化研究で証明することは難しいと思います。

でもそんな事しなくても皆分かっているはずです。

「体に良いわけない」って

 

それでも吸うのが喫煙者です。

「だからなに?」

「別にいいじゃん。」

喫煙者のほとんど全員が健康被害の存在は百も承知です。

健康被害による経済損失は大きいようですので、政府がどこまで介入するのかは分かりません。

ですが、おそらく「タバコ」は売れ続けると僕は考えています。

 

人間は思ったより「ポジテイブ」です。

1000万分の1の確率の宝くじを「当たる」と思う一方で・・・

肺がんの70%は喫煙が関連していると言われても「自分は関係ない」と喫煙するのです。

 

自分はネガティブだと思って喫煙しているあなた。

もしかするとあなたは自分が思っているよりポジティブなのかもしれません。

 

「明日よりもう少しポジティブになろう」

こんなツイートがタイムラインに流れ続けるかぎり・・・

 

僕は【PM】を手放すつもりはありません。

Sincerely,

Hitouch「T」

▼参考文献です

▼「がん」について分かりやすくまとめています

【ヘルスケアセクター】必見!がんを分かりやすく説明してみるの話こんにちはHitouchの「T」です。 僕たちのポートフォリオの中でも大きなウェイトを占めるのが「ヘルスケアセクター」です。 ...

▼「抗がん剤」について分かりやすくまとめています

【ヘルスケアセクター】保有者必見!抗がん剤を分かりやすく説明してみるの話こんにちはHitouchの「T」です。 前回の記事では、「がん」と「がん治療」について簡単に説明しました。 *)復習はこちらの記...
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