
こんにちはHitouchの「T」です。
為替も株も、乱高下する相場が続いています。
こういう時こそ、淡々と自分の投資をすべきなのでしょうが、それがなかなかできません。
その理由を掘り下げて考えてみたいと思います。
Contents
ジョージ・ソロス
ウォーレン・バフェット、ジム・ロジャースと肩を並べる、「世界三大投資家」の一人。
彼の名はジョージ・ソロス。
「イングランド銀行を潰した男」という異名をも持っています。
ちなみに世界三大カブトムシは「ヘラクレス・コーカサス・ネプチューン」です。
*)諸説あります
ソロスの名言
Good investing is boring.
−George Soros−
彼の名言の中に「Good investing is boring.」という言葉があります。
日本語に訳してみます。
*)お好きなキャラで脳内変換して下さい。
①ちびまる子ちゃんの花輪くん風
「良い投資とは退屈なものさっ」
②ガンダムのシャア風
「良い投資とは退屈なものだよ・・・」
③ハリーポッターのダンブルドア風
「良い投資とは退屈なものなのじゃよ」
退屈な投資とは
「退屈な投資」とは「ある手法を淡々と続ける投資」だと、“僕たちは”考えています。
*)諸説あることは心得ています。
インデックスファンドの長期投資だけを退屈な投資だとは考えていません。
ソロスは世界に名を馳せる「投機家」です。
投機的なトレードであったとしても、ソロスの投資は「ある手法を淡々と続けている」からこそ「退屈」であり、「退屈」だからこそ「良い投資」なのだと思います。
「退屈な投資」は「賢者の投資」
ウォーレン・バフェットが、「資産の90%はS&P500に投資せよ」とアドバイスしているのは有名な話です。
「S&P500に連動するインデックスファンドへの投資」
これが最適解であり、「賢者の投資」と呼ばれるものではないでしょうか。
賢者の投資は簡単!?
S&P500に連動するインデックスファンドの積立投資であれば「超簡単」ですよね。
難しいことを考える必要がありません。
難しいことどころか、何も考える必要がありません。
- 先人たちの書かれた「米国株ブログ」を見ながら証券口座を開設
- 信託報酬(手数料)の安いインデックスファンドに積立投資開始
以上、2ステップで簡単に未来のあなたはお金持ちです。
行動経済学

人間は合理的ではありません。
“予想通りに”不合理です。
▼本書は本当におすすめの一冊です
本書が示すのは、人間は何らかの力によって動かされており、その力は物凄く強いという事です。
どんな人であれ、その力の前にはひれ伏す事になります。
賢者の投資の前には、この壁が立ちはだかります。
賢者の投資は簡単かつ効果的です。
合理的に行動できるのであれば、簡単なこの方法を選択するはずです。
それができない・・・。
やり方を知っていても、やろうと思ってもできない。
簡単にいつでも手が届きそうで、届かない。
それが「賢者」の投資たる所以です。

賢者とは
賢者は己れが愚かなことを知る
−シェイクスピア−
シェイクスピア曰く、賢者は自らが愚かなことを知っている・・・との事。
「オレ馬鹿だからさ」
本当に自分をバカだと思っている人は、このセリフを口にしません。
自分は違う、自分はできる、そういうプライドがこの言葉を作ります。
本当のお馬鹿さんであれば、「オイラばからからさぁー!えへへー!」とちびまる子ちゃんの山田くんみたいになるはずです。
つまり、「オレ馬鹿だから」と言っているうちは、まだ自分の愚かさを分かっていません。
まだまだ賢者ではありません。
自らを、人間を、愚かなものだと知ることが賢者への道です。
賢者への道
「賢者の投資なら、2ステップで簡単にお金持ち!?」
こんなウェブサイトの見出しがあれば、誰もが「嘘つけ」と思います。
しかし「残念ながら」これは嘘ではありません。
勤勉に働き・倹約に努め・賢者の投資を行えば・・・。
何十年も先のあなたはお金持ちになります。
未来のあなたへ
後輩のあの子が、海外旅行で「イイね」を独り占めにしたとしても・・・
あなたはコツコツ仕事をするのです。
同期のアイツが、ボーナスで外車を買ったとしても・・・
あなたは淡々と倹約に努めるのです。
隣の奥さんがビットコインで何百万と儲けたとしても・・・
あなたは定期的にインデックスファンドに投資するのです。
「コツコツ」「淡々と」「定期的に」
こうすれば未来のあなたはお金持ちです。
想像して下さい・・・
あなたの周りの人がどれだけ幸せそうな暮らしをしても
あなたにも手の届きそうな、「あなたの周りの人」が、どれだけ良い暮らしをしても
「コツコツ」「淡々と」「定期的に」
未来のあなたのために、今のあなたは我慢ができますか?
おそらくほとんどの人はできません。
Easy ≠ You Can
「簡単」だからといって「できる」わけではありません。
賢者の投資は「簡単」だけど「できません」。
誰しもが「お金を増やす」ために投資をします。
ですが、ほとんどの人は、「すぐにお金が増える」投資方法を選びます。
インスタで「#バイナリー」と調べてみて下さい。
ものすごい勧誘があります。これらは「すぐにお金持ちになる」方法を教えてくれるアカウントです。*)本当かどうかは知りません。少なくとも僕はやりません。
「オレ馬鹿だからさ・・・。でも・・・オレならできる」
この前向きな思考が、「すぐにお金持ち」の投資方法へ誘うのでしょう。
繰り返しますが、これは賢者の思考回路ではありません。
賢者への道は険しいのです。
退屈な投資
退屈な投資は、賢者の投資に通じるものがあります。
「ある手法を淡々と続ける投資」
先に述べたように、これは並大抵の事ではありません。
強靭な心が必要になります。
退屈な投資を続け、賢者の投資へと進化させるには、心を磨く必要があります。

あとがき
投資を行う理由は誰もが「お金を増やす」という事でしょう。
ですが、もっと突っ込んで考えると別の目的が見えるはずです。
「今すぐいい暮らしがしたい」
「3年以内に仕事をやめたい」
「モテたい」
「かっこつけたい」
将来お金持ちになりたいのであれば、賢者の投資がテッパンです。
ですがこれには「退屈」という最大のデメリットがあります。
できそうでできない「見えない壁」も立ちふさがります。
賢者の投資にあこがれてはいても、投資方針がブレブレで、自己嫌悪に陥っている自分自身に向けた記事でした。
Survive first and make money afterwards.
まずは生き残れ、儲けるのはそれからだ。
−ジョージ・ソロス−
あーあ・・・もう記事書いちゃった。
今日も退屈だ。
Sincerely,
Hitouch「T」
ちなみに僕たちは「かっこつけたい」という理由で投資しています。
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