
こんにちはHitouchの「T」です。
僕は「パニック障害」です。
家から出れない、日光に当たれない、バンパイア系のパニック障害です。
>>>【絶望注意】告白!パニック障害になっちゃった話−第1話:出会い−
現在進行系で治療を行っています。
本記事では、パニック障害って何!?という基本的なことをご紹介します。
僕自身がパニック障害であり、医療に「けっこう」詳しい専門家です。
*)信じるか信じないかはアナタ次第です・・・
そんなわけで、少しでも同じ病気に苦しむ方の励みになればと思い、この記事を書いています。
微力ながら力になれれば幸いです。
【本記事のおすすめ読者様】
・パニック障害に悩む方
・パニック障害を支えるご家族やご友人
【お願い】
パニック障害という病気の事を広く認知してもらって、偏見をなくしたいと思っています。
ですので、自分には関係がないという人にも読んで欲しいです。
そして、よろしければシェアいただければ嬉しいです。
Contents
パニック障害って何!?
簡単にパニック障害の「自己紹介」をさせていただきます。
間違った情報を書いて、余計な不安を煽りたくないので、情報ソースは「厚労省のウェブサイト」に集約させていただきます。
その他特別な情報源があれば、情報ソースを記載します。
それに加えて、僕自身の実体験を書いていければと思います。
パニック障害は「不安障害」の一種

精神疾患の中で、「不安」を主症状とする疾患をまとめたものが「不安障害」です。
その中で、「パニック発作」の有無と、発作が繰り返されている事が確認され、さらに物質や身体疾患・他の精神疾患による可能性が否定出来た時に初めて「パニック障害」と診断されます。
詳細な診断基準は「DSM-Ⅳ-TR」または「ICD-10」というものが用いられます。
ちなみに僕は「ICD-10」で診断されました。
パニック障害は単一の病気ではない!?
不安障害の患者さんは一定期間に二つ以上の診断基準を満たす障害がみられる「併存」を経験することが多いことです。
パニック障害では、50~65%に生涯のいつの時点かにうつ病が併存し、また全般性不安障害25%、社交恐怖15~30%、特定の恐怖症10~20%、強迫性障害8~10%の併存があるといわれています。
厚労省ウェブサイト
高血圧や糖尿病が「生活習慣病」として一括りにされ、多くの人が様々な疾患を合併するのと同様に、「パニック障害」も「不安障害」の一種であり、様々な不安障害を合併することが多い事が分かっています。
僕の場合は、ストレス障害や強迫性障害が合併していると思います。
うつ病はどうでしょう・・・。
僕は、夏休みが始まった途端に終わることを想像して辛くなってしまう、極端なマイナス思考ですが、創作意欲は人一倍ありますので、なんとも言えません。
パニック障害は心の病気?脳の病気?

パニック障害では、大脳辺縁系にある扁桃体を中心とした「恐怖神経回路」の過活動が原因だとする有力な仮説があります。
扁桃体は快・不快、怒り、恐怖、などの情動の中枢としての働きをしており、「恐怖」や「不快」という信号を全身に送る働きをしています。
その興奮が強すぎると、すくみ、心拍数増加、呼吸促迫、交感神経症状などのパニック発作の諸症状を引き起す、と考えられています。
つまりは「脳の病気」だということです。
ちょっとした「不快」であっても、脳が感情に反応してしまい、それを「恐怖」だと認識してしまいます。
僕の場合は、日光にあたって「暑っ!」ってなるだけで、心臓がバクバクになります。
そのままほっとけば呼吸ができなくなって「パニック発作」突入です。
通常であれば「快・不快」などの感情を適切に判断できるこの神経回路が、なぜか「過剰に活動してしまう」理由の1つに、「セロトニン」が挙げられます。
扁桃体や大脳皮質、海馬や大脳辺縁系などに分布するセロトニン神経系の神経伝達物質であるセロトニンが、何らかの原因で少なくなっていると言われます。
このセロトニンを補ってあげるのが薬物療法の基本になります。
セロトニンを補う「SSRI」という薬が第一選択です。
しかしその背景には心理的要因が
パニック障害は、いわば神経回路に「バグ」が生じている状態ですが、バグが生じる原因に「心理的要因」が考えられます。
・過去のトラウマ
・直近1年間の強いストレス
などの要因が報告されています。
強いストレスに侵されすぎて、脳に「バグ」が出た状態がパニック障害です。
パニック障害による恐怖の症状とは!?
パニック障害ではどんな症状が出るのでしょう。
僕の体験談を交えてご紹介させていただきます。
>>>実際発作が起こった時の気持ちは、こちらの記事に書いています
不安・不安・不安・・・
パニック障害は「不安障害」の一種ですから、基本的な症状は「不安」です。
その上で、パニック発作 、予期不安 、広場恐怖が3大症状といわれています。
【症状1】パニック発作
「パニック発作」はパニック障害の特徴的な症状で、急性・突発性の不安の発作です。
突然の激しい動悸、胸苦しさ、息苦しさ、めまいなどの身体症状を伴った強い不安に襲われるもので、多くの場合、患者さんは心臓発作ではないか、死んでしまうのではないかなどと考え、救急車で病院へかけつけます。
しかし症状は病院に着いたころにはほとんどおさまっていて、検査などでもとくに異常はみられません。そのまま帰宅しますが、数日を置かずまた発作を繰り返します。
厚労省ウェブサイト
さすが厚労省のサイト!的確で分かりやすい!まさにこれです。
僕の場合

僕の場合は、「発作の前兆」を感じた後、心拍数が「一気に」あがります。
*)「発作の前兆」は、実際病気になった人にしか分からない感覚だと思います
アップルウォッチで記録した、僕の心拍数の画像を載せておきます。
家の玄関のドアを開けて、「暑っ!」って思っただけで心拍数200です。
額や手のひらに汗が滲んで、体が硬直し、頭がフラフラ〈飲みすぎて頭が真っ白になる感覚に近い〉になります。
同時に「自分が自分じゃない感覚」になります。
酸素がなくなるわけないのですが、「酸素がなくなる」と感じます。
例えば、車の中で発作が起こった時は、「一生ここから出られない」と思います。
もちろん路肩に寄せてドアを開ければ降りられます。
発作の最中はそんな事を考えられません。
脳が「乗っ取られて」います。
冷静になればなんてことはないんです。
なんでそう思うの?って、僕が一番思ってます。
でも、発作の最中は「このまま死ぬ、誰か助けて」って思います。。。
恥ずかしいですけど、どうしようもないんです・・・。
【症状2】予期不安
パニック障害では「また発作が起こるのではないか」という心配が続きます、これを「予期不安」といいます。
発作を予期することによる不安という意味です。
僕の場合は一番始めのでかい発作が電車の中でした。
>>>【絶望注意】告白!パニック障害になっちゃった話−第1話:出会い−
「電車に乗る」という事をイメージするだけで「手の平に汗が滲んできます」。
「あれをやったら発作が起るかも」「これをやったら発作がおこるかも」「かもしれない」「かもしれない」・・・。
「かもしれない」という不安で、何もできなくなってしまう状態が「予期不安」です。
おかげさまで僕は1人で家から出られません!!
【症状3】広場恐怖
「広場恐怖」というのは、パニック発作やパニック様症状が起きた時、そこから逃れられない、あるいは助けが得られないような場所や状況を恐れ、避ける症状をいいます。
そのような場所や状況は広場とは限りません。
一人での外出、乗り物に乗る、人混み、行列に並ぶ、橋の上、高速道路、美容院へ行く、歯医者にかかる、劇場、会議などがあります。
広場というより、行動の自由が束縛されて、発作が起きたときすぐに逃げられない場所や状況が対象になりやすいことがわかります。
厚労省ウェブサイト
はい僕のことー!!!
分かりますこの辛さ!?
美容院の入り口まで家族に送ってもらって、行こうとしたら怖くなって行けなくなるんですよ!?
しかもいい大人が!!!!
誰かこの辛さ分かってくれませんか???
大丈夫!絶対治る!!パニック障害の治療方法

パニック障害の治療方法は「薬物療法」と「認知行動療法〈精神療法〉」に分けられます。
双方とも理にかなった治療方法ですので、必ず効果を発現します。
少なくとも僕はそう信じています。
医療の専門家としてもそうですし、1人の患者(しかも家から出れないとかけっこう重症じゃない?)としても信じています。
僕も取り組んでいる詳細な治療方法は、また別の記事で書かせていただきます。
あとがき
大丈夫です。
必ず治ります。
じゃなきゃ僕も困ります。
焦らずゆっくりと治しましょう。
同じ病気に悩む方がおられましたら、コメントいただければ嬉しいです。
▼Twitterもやってますので、ぜひ情報交換しましょう
Sincerely,
Hitouch「T」
▼僕がパニック障害を発症するまでの経緯です
