Webデザインを仕事にする中で大きなハードルとなる案件が「サイト制作」です。
サイト制作は、バナーデザインやLPデザインより、もう一歩ステップアップした案件というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
企業サイトとなると、100万円単位の案件も少なくありませんので、デザイナーひとりの力ではなく、カメラマン、ライター、エンジニア、それらをまとめるディレクターなど、チームの力が必要となる案件でもあります。
そんなサイト制作で重要となる要素が「わかりやすさ」です。
ってことで今回は、「分かりやすいサイト作りのポイント」を解説します。
個人の美容院や鍼灸院など、20万円〜30万円ほどのサイト制作案件もあります。
ご質問やリクエストがある方はお気軽にメッセージ・コメントください。
企業のマーケティングやDX支援、Webフリーランスのコミュニティ運営などをやっています。
どうぞお気軽にご連絡ください!
【質問】見やすいサイトの作り方を教えて
wordpressで企業ホームページを自作しており、SEO対策LP作成とても勉強になりました。
見やすいサイトの作り方など教えていただけると嬉しいです😊
ご質問ありがとうございます!
見やすいサイト作りはめちゃくちゃ重要ですよね!
早速考えていきましょう。
【大前提】Webサイトは自由!
最初に忘れてはならないことは、Webサイトはあくまで自由であり、絶対的なルールは存在しません。
これは、良いデザインも同様に主観的であり、何が「見やすい」かは個々のユーザーによって異なるという事実を認識することが重要です。
しかし、一般的なユーザビリティ、SEO対策など、成功するWebサイトには共通する要素があります。
良いサイトの定義とは
Webサイトをアートのように作るのであれば、それはまさにアートなのですが…
企業サイトやホームページには、「何らかの目的」があるはずです。
つまり、目的を達成できるサイトが良いサイトといえるのではないでしょうか?
自分が良いと思うことよりも
ユーザーがどう思うか?ってことが重要かも
Webサイトの目的を決める
まず、Webサイト(ホームページ)を作る前に、その目的を明確にすることが重要です。
目的を明確にすることで、訪問者に対するメッセージが明確になり、その結果、訪問者が求める情報をより効果的に提供することが可能になります。
ホームページの目的は製品やサービスの紹介、情報の提供、問い合わせの促進など多岐に渡ることがあります。
- 何を
- 誰に
- 何のために
見せたいの?
【よくある間違い】知りたいのは社長の想いじゃないんだけど
ある予備校のウェブサイトを監修したことがあります。
予備校の本部ページには社長の想いや実績などがしっかりと明記されていました。
全国に展開する各校舎のページには、アクセス方法や提供しているサービス内容(中学生・高校生・予備校生など)が記載されていました。
たしかに必要十分なサイトなのかもしれませんが…
僕が子供の親だとすると、「社長の顔より先生の顔の方が知りたい」って思います。
社長の想いよりもうちの子の校舎の先生を見せてくれよ。
って思いませんか?
僕はミーハーなので、孫正義さんとか、ティム・クックさんとか、イーロン・マスクさんとか、有名な社長であれば「キャー」ってなるんですけど、「私が〇〇塾の社長です」って言われても…
あ!そうなんですか!
で、数学の先生はどなたなんでしょう?
ってなると思うんですよ。
だからこそ、各校舎ページには、校舎長や各教科担当の先生について詳しいプロフィールをいれました。
これだけでCVR(コンバージョン率)が改善したことは言うまでもありません。
企業が「見せたいもの」と「見せられるもの」、その上にユーザーが「見たいもの」をおいてみましょう。
Webサイトに来てもらいたい人を決める
次に、ターゲットとなるユーザーを明確にします。
ターゲットユーザーが誰であるかを明確にすることで、そのユーザーが抱える問題やニーズに対して、適切なソリューションや情報を提供することができます。
ユーザーペルソナの作成は、このターゲットユーザーを明確にする有効な方法です。
企業サイトの場合
たとえば、企業サイトの場合、以下のようなパターンが考えられます。
【ユーザー向け】サービスを売るため
一つは、製品やサービスをターゲットユーザーに売ることです。
これは、製品の特徴やメリット、価格、購入方法などを明確に伝えることを必要とします。
役員紹介とか豪華な社長室よりも、サービスやプロダクトを見せましょう。
【ステークホルダー向け】信頼してもらうため
もう一つは、投資家やパートナーなどのステークホルダーに対する信頼を築くことです。
これは、企業のビジョンや成長戦略、過去の成果などを通じて達成することができます。
サービスよりも、IR情報やメディア掲載情報、SDGsへの取り組みなどを掲載すると良いでしょう。
【求人向け】採用ページはしっかり作りましょう
求人ページは上記2つの中間的な要素があります。
別途「採用ページ」として用意したほうが良いかもしれません。
「良いサイト」は常にユーザーファースト
良いサイトとは、必ずしも見た目が派手である必要はありません。
それよりも、訪問者にとって使いやすい、そして求める情報を簡単に見つけられるサイトが良いサイトです。
これは、ユーザーファーストの原則とも呼ばれ、ユーザーのニーズや問題を最優先に考え、それに対する解決策を提供することが重要です。
ユーザーファーストなサイトを意識しましょう!
おそらくそれが「見やすい」サイトです。
クールであればOKではない
サイトはブランドを表現する場所である。
これは間違いありませんが、それ以上に、「ユーザーが使いやすいもの」であることが重要です。
超有名ブランドのサイトは必ずしもクールではありません。